酔いどれ詩人の秘密の星(トムウェイツさん)

トムウェイツさん(シンガーソングライター、俳優)

8 13 26 戌亥 龍高星 天印星
車騎星 鳳閣星 鳳閣星
天堂星 牽牛星 天貴星

今日の誕生日鑑定12月7日は酔いどれ詩人という異名をもつシンガーソングライター、トムウェイツさんです。一度耳にしたら決してスルーできない特徴的な嗄(か)れた声、圧倒的に退廃したような、しかし美しさの残る世界観で魅了する歌世界は、彼しか表現できないものです。トムウェイツの音楽を評論すればいくらでも脚色でき、ひとつの本にさえなってしまうようですが、まず、1回でも彼の音楽を、歌を聴いてみれば、その世界に圧倒されるはずです。それだけ魂を斬られるような、斬新で、哀愁めいた世界があります。

誰もが彼の音楽に引っかかるはずです。

さて、そんな「酔いどれ詩人」ミュージシャンの宿命を拝見してみましょう。

宿命からはあまり「酔いどれ」というような愚者なイメージは湧いてきません。むしろ、真面目でストイックな感じです。人柄も人なくっこく、控えめで柔和なイメージ。あの声からは想像できないような意外な宿命です。

辛未は人生の長距離ランナー。一見無口で引っ込み思案だが強い意志と根性の持ち主です。衆を好まず単独行動が得意で、忍耐と努力で困難を乗り切っていくタイプです。精神性の高い戌亥天中殺でもあり、競争のない独自の世界で運を掴める。とありますから、芸術である、音楽は◎です。しかし商業音楽となると△、ですが・・・。

辛未には激しい闘争心も隠れていて、それが表現につながるのだと思います。そして鳳閣星と龍高星の激しい激突も葛藤を呼び、何かぶつけるものがないと消耗が激しい構造です。クリエィティブに生きることで、葛藤を抑えることができます。

辛未には独自の美学と品性、プライドがあります。表現においてもかなりこだわりはあるでしょう。人前ではにこにこ微笑んで、裏で汗を流す努力をします。愚痴や人の悪口を好まず、自分のスタイルを消すことなく、淡々とマイペースを保ちます。音楽のイメージとは違い、地味ですが、とても、信頼できそうな人物です。

音楽の才能で捉えると、感受性の鋭い宿命の「害」、アナウンサー的伝達力をもつ「鳳閣星」、精神性の高い「戌亥天中殺」あたりです。中殺も異常干支もなく、エネルギーも偏りがありません。天印星=愛される赤ちゃん、天貴星=真面目な少年、天堂星=一歩退いた老人。と、優しいイメージで、ガツガツと出た雰囲気はありません。これもまた音楽の世界と違い、ギャップを感じます。これが魅力でもあるのでしょうか。

レコードデビューの1973年の大運は仕事「半会」で盛り上がりやすい時でした。そこから1989年までいい流れで来ています。1990年からの20年は「害」が来ていてすこし不安定な時です。著作権問題に厳しかったトムは、他の歌手によるカヴァーや、ものまねタレントがトムに似せて歌った場合でも、企業に対して訴訟を起こしてきたそうです。「害」があるときは神経過敏で、すこしの問題も気になるとき。しかもトムは宿命にも「害」を持っていますから、害が重なるとそれは倍加します。黙っていられなかったのでしょう。

しかし、どうも、音楽からのトムのイメージと、宿命が違うように感じます。誕生日が違うのでしょうか?本当の姿と表現は別人格で割り切っているのでしょうか?

その秘密を知るためには、最後の望み、宿命干合で変化させてみるしかありません。宿命干合については、以前何度か説明してあるので今回からは抜粋します。干合変化すると、以下の人物になります。

20 49 26 申酉 車騎星 天南星
禄存星 貫索星 貫索星
天庫星 石門星 天禄星

これは中々特殊な変化です。変身した人物は暴れ運「天剋地冲」の宿命をもち、柔軟だったパワーも身強になって、頑固な自我をもち、人情家で男臭い姿、これは、音楽世界でのトムウェイツらしい姿といえます。

これぞ、干合のカラクリです。

この虚像こそが、歌を紡ぐトムウェイツの姿であり、トムが危機変化した姿だったと。この変身は、引っ込み思案で控えめな質がなくなり、頑固が自我とその仲間が表出し、強いエネルギーで現実を突き進むためのものだと感じます。

要するに、素のトムは最初の宿命のように、控えめで地味な柔軟な信頼できる人物であり、あまりアグレッシブに人生を切り開くタイプではありませんでした。むしろ、人の悩みを聞く相談役のような、カウンセラーのような姿です。しかし、そんな自分から力強い、男臭い自分へ変身させるために、宿命干合を使い、以上のようなハイパワーの姿に変身し、音楽を表現したといえます。トムにスイッチが入ったとき、柔軟な、男臭い頑固な人物に変わるという変化です。そのスイッチは音楽であり、女であり、葛藤であり・・・。様々なものがそのスイッチを押したのでしょう。

やはり、宿命干合にはかなり奥深いものを感じます。宿命干合を追わなければ見えてこない才能もありますし、本当の姿も、然りです。

素顔のトムは最初の宿命のようですが、音楽を聴きなれた人間からすると、干合した姿がトムとしてしっくりきますね。このように、干合は才能にも使えるものなんだと感心しました。

ひとりの人間の宿命は、非常に奥深く、できています。そして、納得させてしまうほどの説得力があるのです。これがあるから、鑑定をやめられないのです。

トムウェイツの本当の姿を知るとともに、音楽でのトムの姿も垣間見れた宿命でした。